最近は一度に多量の雨が降ります。

瓦は一枚一枚重なって葺いてあるので、当然繋ぎ目があります。

あまりに多い量の雨が降ると、瓦から溢れ出てしまいます。

そうなると、溢れた雨水がどこへ行くかというと、屋根の下地に落ちてしまいます。

瓦から溢れるような雨の降り方になった場合は、屋根の下地がいかにしっかりしているかが、非常に大事なわけですね〜。

昔は木羽板という薄い木の板が複層に重ねて葺いてあったので、瓦から雨水が溢れてもすぐには雨漏れしませんでした。

しかし、木羽板葺き職人さんの減少や新たな屋根材の普及によって徐々に木羽板を使用する屋根下地材は減少していくことになります。

新たに普及してきた屋根下地材はフェルトと呼ばれる防水紙が30〜40年前の建物には多く使用されています。このフェルトは現在でも使用されていますしいい材なんですが、単層であることもあり、少しでも穴が空いてしまうと瓦から溢れた雨水が拍子が悪いとすぐに雨漏れに繋がってしまいます。

 

最近の雨漏れは瓦が割れていなくてもズレていなくても雨漏れしてしまうことがあります。

瓦を何枚かめくって雨漏れの状態を確認してみると、いたるところがシミになっています。瓦から溢れた雨水が弱い下地のどこかに落ちているわけであります。

難しい雨漏れの時代になってきました。